SNSなどで「残クレアルファード」という用語を目にすることがあります。この「アルファード」とは、もちろんトヨタの車種のことです。
そして、車の購入方法として「残クレ(残価設定型クレジット)」が利用されることが増えています。
この残価設定型クレジットで購入したアルファードが、インターネット上で「残クレアルファード」と呼ばれているものです。
残クレは、月々の支払いが抑えられるという魅力がありますが、仕組みを理解せずに契約してしまうと、後々「思っていたのと違う」と感じることもあります。
今回は、残クレの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、そして契約時の注意点まで詳しく解説します。
残クレ(残価設定型クレジット)とは?
残価設定型クレジットとは、車の購入価格から将来の下取り予想額(残価)をあらかじめ差し引いて、残りの金額を分割して支払う仕組みのことです。
たとえば、300万円の車で3年後の残価を150万円と設定した場合、残りの150万円を分割して支払います。
契約期間終了後には、以下の3つの選択肢から選ぶことができます。
- 車を返却する
- 残価(残りの金額)を支払って車を買い取る
- 新しい車に乗り換える
同じような方法は携帯キャリアで販売されているスマートフォンでも取られています。24か月後に端末をキャリアに返却することで、残りの分割代金の支払いが不要になる仕組みがとられています。
残価設定型クレジットのメリット
月々の支払いを抑えられる
車両価格の一部(残価)を後回しにするため、通常のローンよりも月々の負担が軽くなります。
新車を購入したいが一括払いが難しい場合や、家計に余裕を持たせたい人には大きなメリットです。
特に、トヨタのアルファードなどの高級車はそのまま購入するとかなりの負担となりますが、残価設定型クレジットを利用することで広く一般の方が購入しやすくなります。
定期的に新車に乗り換えられる
3年~5年のサイクルで新車に乗り換えることができるため、常に新しい車を維持したい人に向いています。
車検や長期メンテナンスを避けたい人にも適しています。
売却時のリスクが少ない
契約時に残価が保証されているため、市場価格が下がっても損をしにくいという特徴があります。
車を返却する場合、下取り価格が予想より下がっても差額を負担する必要がないケースが多いです。
メンテナンスパックが付いていることも
ディーラーによっては、定期点検やオイル交換などがセットになったプランが付いていることもあり、維持管理がしやすくなります。
残価設定型クレジットのデメリット
走行距離やキズに制限がある
残価を保証する代わりに、走行距離の上限(例:月1000kmなど)が定められています。
この走行距離の上限を超えたり、車に大きなキズ・凹みがあると、返却時に追加費用を請求されることがあります。
総支払額は高くなりやすい
月々の支払いは安く見えますが、金利は残価を除いた金額にも発生します。
よって、結果的には同じ車を通常のカーローンで買うよりも総支払額が高くなります。
契約期間中は自由に売却できない
残クレでは、ディーラーやクレジット会社が車の所有権を持っているため、ローン完済前に勝手に売却することはできません。
ライフスタイルが変わって車が不要になっても、すぐに手放せない点に注意が必要です。
残価が想定より高すぎると損をすることも
契約時に設定された残価が実際の中古車市場より高くなると、買い取りを選んだ際に割高な金額を支払うことになります。
「返却すればいい」と考えていても、走行距離オーバーなどで返却条件を満たせない場合は支払いが発生します。
残価設定型クレジットを利用すべき人・向かない人
向いている人
- 数年ごとに新車に乗り換えたい人
- 月々の負担を軽くしたい人
- 走行距離が少なく、車を丁寧に使う人
向かない人
- 長く同じ車に乗りたい人
- 距離を多く走る人
- 車にキズがつきやすい環境(小さな子ども・狭い駐車場など)の人
インターネット上では、「残クレ」に対して否定的なものもみられますが、決して恥ずかしいものではありません。残価設定型クレジットの仕組みを理解しているのであれば利用する価値のあるものです。
まとめ
残クレは「月々の負担を軽くして新車に乗れる」便利な仕組みですが、制約や注意点も多いのが実情です。
「数年後にどうするか」を明確にしてから契約することが大切です。
新車を購入して所有するというよりも、新車を一定期間借りる感覚に近いと考えると、後悔しない選択ができるでしょう。
