近年、SNSや動画配信サイトなどで「映画のフル動画が無料で観られる」といった投稿を見かけたことはありませんか?「ちょっとくらいなら…」「どうせ誰かがアップしているだけだし…」そんな軽い気持ちで、違法にアップロードされた映画を観てしまう人が後を絶ちません。しかし、それは立派な法律違反の片棒を担ぐ行為であり、映画業界全体を苦しめる深刻な問題です。
今回は、「映画の無断転載は観ないで」というお願いの背景にある理由を、法律的・倫理的な観点から詳しく解説します。
映画の無断転載とは?
映画の無断転載とは、著作権者の許可を得ずに映画をネット上にアップロードしたり、それを視聴・共有したりする行為を指します。たとえば、YouTube・X(旧Twitter)・TikTokなどに映画の本編を丸ごと投稿したりすることは、著作権侵害に加担する行為となります。
無断転載は当然ながら違法
もはや常識ですが、無断転載は違法です。10年以下の拘禁刑若しくは1000万円以下の罰金に処せられる可能性があります。
観る側も違法となる可能性がある
違法にアップロードされたコンテンツをダウンロードした場合は、視聴者側も違法行為に該当することになります。
たとえば、次のようなケースはNGです
- 海賊版サイトで映画を保存した
- TikTokなどで映画を分割投稿している動画を続けて保存した
- 違法アップロード動画を共有した
知らなかったでは済まされず、悪質な場合には摘発・刑事罰を受ける可能性もあるのです。
無断転載がもたらす深刻な影響
なぜ無断転載をしてはならないのでしょうか。
映画制作者に正当な収益が届かない
映画の制作には多くの人々が関わっています。脚本家、監督、俳優、撮影スタッフ、編集者、配給会社…。無断転載によって本来得られるはずの収益が奪われれば、制作費の回収ができず、次の作品制作にも大きな影響が出てしまいます。
映画業界全体の衰退につながる
違法視聴が横行すれば、正規の方法で映画を観ようとする人が減っていきます。結果として、興行収入や配信サービスの登録者数が減少し、映画文化そのものが危機にさらされることになりかねません。
自分自身が加害者になるリスク
「アップしてる人が悪いのであって、自分は観てるだけ」と思っている方も多いですが、それは誤解です。違法動画の再生回数が伸びれば、それが「需要の証明」となり、さらなる転載を助長します。あなたが観ること自体が、違法行為の継続を後押ししているのです。
無断転載動画を見かけたらどうすればいい?
- 通報する: 各プラットフォームには著作権侵害の報告機能があります。見かけたら通報することで削除につながることがあります。
- 共有しない: 「面白いから」と拡散することも著作権侵害を助長する行為になります。
- 正規の方法で視聴する: 映画館、サブスク、レンタルサービスなど正規の手段で楽しみましょう。
例えばTikTokでは、「おすすめ」で無断転載動画が流れてくることがあり、こういったときは、TikTokの「報告」から「偽造品と知的侵害」を選択し、「知的財産権の侵害」から著作権侵害を報告しましょう。「報告」は、動画を一秒以上タッチするとメニューが出てきますので、そこから可能です。(2025/7/21現在の情報です。仕様が変更となる可能性があります)
まとめ
映画は、たくさんの人の努力と時間、情熱の結晶です。たった1クリックで観られるからといって、無断転載された映画を視聴することは、それらを踏みにじる行為になります。「観るだけならいいや」と思わず、どうか正規の方法で映画を楽しんでください。
あなたの行動ひとつで、映画文化を守ることができるのです。


