司法書士ライターのTです。
今回は、管理業務主任者試験の難易度がどれくらいなのかについて解説していきます。
管理業務主任者とは、マンションの管理の適正化の推進に関する法律に規定された国家資格です。マンション管理業者が管理組合と管理事務の委託を受けることを内容とする契約を締結する際に重要事項の説明等を行います。
宅地建物取引士(宅建士)は不動産の売買や賃貸等の取引について重要事項の説明等を行うのに対し、管理業務主任者はマンション管理事務の契約について重要事項の説明等を行います。
同じマンションの管理の適正化の推進に関する法律にはマンション管理士も規定されています。マンション管理士との大きな違いは、マンション管理士は管理組合側の資格であるのに対し、管理業務主任者はマンション管理会社側の資格である点です。
●まず、管理業務主任者試験について解説します。
試験方式は4肢択一式(マークシート4択)で、50問出題されます。
試験時間は2時間です。
試験はマンション管理に関する全般的な知識が問われます。
①法令
②設備
③実務系
①法令
区分所有法や民法、マンションの管理の適正化の推進に関する法律などの法令が出題されます。宅地建物取引士試験とは異なり、基本的な知識が問われる傾向が多く、きっちり対策していれば対応可能でしょう。なお、マンション管理士試験の合格者は申請によりマンションの管理の適正化の推進に関する法律の5問が免除されます。
②設備
マンションの設備に関して全般的に問われます。例年過去問やテキストでは対応できない出題もあります。設備という特性上出題範囲は無限大といえるため、深入りしないのがベストでしょう。
③実務系
マンション管理標準委託契約書やマンション標準管理規約などからも出題されます。標準管理規約の「コメント」からの出題もみられます。
管理業務主任者試験は「設備」を除き、広く浅く出題される傾向がみられます。
特に民法などの法令科目は宅地建物取引士試験など他の資格と比較すると、問題文も短く、素直な出題がされているといえるでしょう。
●次に試験の難易度について解説します。
管理業務主任者試験の合格率は例年20%前後となっています。宅地建物取引士試験は15~17%台であり、比較すると若干合格率は高めです。
では実際の難易度はどうなのかというと、試験の難易度はかなり高いです。宅建士試験以上に試験範囲が広い点と、受験者のうち20%台の成績をとらなければならない点が受験生を困らせています。さらに管理業務主任者試験の受験者はすでに宅建士等ほかの資格の合格者であることも多く、全体のレベルも高めです。
さらに宅建士と異なり、講習によって5問免除という制度もなく、ほとんどの受験者は50問解きます。5問免除を受けるにはマンション管理士試験に合格する必要がありますが、マンション管理士試験は合格率10%以下で管理業務主任者試験以上に難易度が高いといわれています
管理業務主任者試験の難易度としては、個人差はあるものの宅建士試験とほぼ同等の難関試験と考えてよいでしょう。試験範囲が広範囲にわたるため宅建士試験より対策がしづらいです。
確実に合格するためには独学ではなく資格予備校の利用を検討するとよいでしょう。
今回は以上となります。
