司法試験、公認会計士試験、司法書士試験などの難関資格の勉強は、数年に及ぶことも珍しくありません。勉強を始めた当初はやる気に満ちていても、思うように成績が伸びなかったり、仕事や家事との両立が難しくなったりすると、モチベーションが下がってしまう人は少なくありません。
しかし、難関資格はモチベーションが高い人が合格するのではなく、モチベーションが下がっても勉強を続けられた人が合格する試験でもあります。
この記事では、難関資格に挑戦する際に勉強のモチベーションを維持する方法について解説します。
モチベーションを維持する方法
モチベーションは必ず下がる時がくるもの
多くの受験生は、やる気がなくなったから勉強できないと考えがちです。しかし、長期間にわたる勉強では、モチベーションが下がることはごく自然なことです。
むしろ、毎日高い意欲を維持できる人はほとんどいません。そのため、「今日はやる気が出ないから仕方がない」と悲観する必要はありません。
大切なのは、やる気がある日だけ勉強するのではなく、やる気がない日でも机に向かう習慣を作ることです。
「モチベーションが下がるのは当たり前」という前提で勉強計画を立てることで、精神的な負担も軽くなります。
試験合格後の自分を具体的に想像する
モチベーションを維持するためには、「なぜ資格を取りたいのか」という目的を明確にすることが重要です。例えば、
- 希望する職業に就きたい
- 年収を上げたい
- 独立開業したい
- 家族を安心させたい
- 自分に自信を持ちたい
など、人によって理由は異なります。目的が曖昧だと、「今日は休もう」「また明日から頑張ればいい」と考えやすくなります。
一方で、資格取得後の生活を具体的にイメージできる人は、勉強そのものに意味を感じやすくなります。
合格証書を受け取る瞬間や、新しい仕事で活躍している姿を想像するだけでも、勉強を続ける原動力になります。
小さな目標を設定する
難関資格は出題範囲が広いため、全部覚えようと考えると気が遠くなってしまいます。
そのため、一日の目標を小さく設定することが重要です。例えば、
- テキストを10ページ読む
- 問題を20問解く
- 過去問を30分だけ解く
- スキマ時間に一問一答を解く
など、短時間で達成できる目標を作ります。
小さな成功体験を積み重ねることで、「今日も勉強できた」という達成感が生まれます。この達成感が、次の日の勉強への意欲につながります。
他人と比較しない
SNSでは、「今日は10時間勉強しました」「模試でS判定でした」というような投稿を見かけることがあります。
しかし、他人と比較すると焦りや不安ばかりが大きくなってしまいます。勉強時間は人それぞれですし、置かれている環境も違います。
フルタイムで仕事をしながら勉強している人もいれば、子育てをしながら勉強している人、受験に専念できる人もいます。
重要なのは、昨日の自分より少しでも前進しているかどうかです。
他人ではなく、自分自身の成長を基準にすることで、余計なストレスを減らすことができます。
勉強する環境を整える
モチベーションは気持ちだけでは維持できません。
勉強しやすい環境を作ることも大切です。机の上を整理したり、スマートフォンを別の部屋に置いたりするだけでも集中しやすくなります。
また、自宅では集中できない人は図書館や自習室、カフェなどを利用するのもよいでしょう。
「この場所では勉強する」という習慣ができると、自然と机に向かいやすくなります。
適度に休息を取る
「毎日休まず勉強しなければならない」と考える人もいますが、無理を続けると燃え尽きてしまいます。燃え尽きてしまう(=スランプに陥る)と、かえって長期間、勉強から離れることを余儀なくされるかもしれません。
長期間勉強を続けるためには、適度な休息も必要です。
好きな映画を観たり、ゲームをしたり、散歩をしたり、運動をしたりすることで気分転換になります。
そして、睡眠不足は集中力や記憶力を大きく低下させるため、睡眠時間を削ってまで勉強することはおすすめできません。
疲れているときは、思い切って休むことも合格への近道です。
勉強仲間を作る
一人で勉強を続けると、不安や孤独を感じることがあります。
そのようなときは、同じ資格を目指す仲間を見つけるのも効果的です。
勉強会に参加したり、オンラインコミュニティを活用したりすると、情報交換ができるだけでなく、「自分も頑張ろう」という気持ちになります。
ただし、過度に他人と競争したり比較したりすると逆効果になることもあります。
お互いを励まし合える関係を築くことが大切です。
完璧を目指しすぎない
難関資格の受験生には、真面目な人が多い傾向があります。
そのため、「今日は予定どおり勉強できなかった」「問題を間違えた」と落ち込んでしまうことがあります。
しかし、一日勉強できなかったからといって、即不合格になるわけではありません。大切なのは翌日から再開することです。
完璧を目指すよりも、「途中で止めないこと」を意識したほうが、結果として勉強時間は長くなります。
まとめ
難関資格の勉強では、モチベーションを常に高く保つことは現実的ではありません。だからこそ、「やる気があるから勉強する」のではなく、「勉強することを習慣にする」という考え方が重要になります。
合格後の目標を明確にし、小さな目標を積み重ね、他人と比較せず、自分のペースで継続することが成功への近道です。また、適度な休息や勉強環境の工夫、仲間との交流なども、長期間にわたる受験勉強を支える大きな力になります。
難関資格は決して簡単ではありません。しかし、毎日少しずつでも学習を積み重ねた人は、着実に合格へ近づいていきます。モチベーションに頼り切るのではなく、「続けられる仕組み」を作ることが、難関資格合格への最大の秘訣といえるでしょう。
