近年、保護猫や保護犬の存在が広く知られるようになり、「飼えなくなってしまった」「保護したが飼えない」といった理由で、里親を探すケースが増えています。しかし、命を託す相手を選ぶのは簡単なことではありません。
今回は、保護猫・保護犬の里親を探す活動を行うにあたって役立つ方法や注意点をまとめました。
里親を探す方法
動物はモノではなく「命ある存在」です。無責任な譲渡は、不幸な結果を生むおそれがあります。正しい方法で責任ある里親に託すことが、保護された猫や犬の幸せに繋がります。
里親を探す主な方法
里親を探すには以下の方法があります。
動物保護団体・NPO法人を通じて探す
地域の保護団体や動物愛護団体に相談することで、譲渡会やマッチングの機会を得ることができます。中には、引き取り後のフォローアップを行ってくれる団体もあります。
里親募集サイトを利用する
専門サイトなどでは、無料で里親募集ができます。
写真や性格、健康状態などを詳しく記載することで、より良いご縁につながります。
ただし、顔の見えない相手であり信頼しすぎないようにしましょう。
SNSの活用
InstagramやTwitterなどでの呼びかけも有効です。ただし、不特定多数が閲覧するため、譲渡条件の明確化や本人確認などの対応が必要です。
こちらも同様、顔の見えない相手であり信頼しすぎないようにしましょう。特にSNS経由でのトラブルがみられるため、里親にふさわしいかどうかを慎重に判断する必要があります。
保護活動団体を設立する
自身が主体となって里親探しをするのも手です。
個人の集まりでも活動できますし、一般社団法人やNPO法人など法人設立を行って活動することもできます。法人を設立することで、個人で活動を行うよりも高い信頼性を得ることができ、融資なども受けやすくなります。
法人を設立して活動を行う場合は司法書士等の専門家のサポートを受けましょう。
里親を選ぶときの注意点
里親は動物の命を預かる方です。ヒアリングシートを用意するなど、入念に里親希望の方へのヒアリングを行いましょう。
- 譲渡条件の設定:完全室内飼育、定期的な医療ケア、譲渡後の報告など、守ってほしいルールを明示しましょう。
- 面談・トライアル期間の活用:実際に会って話し、トライアル期間を設けることで、ミスマッチを防げます。
- 契約書の作成:簡単なもので構いませんが、譲渡契約書を交わすと安心です。
- 動物を飼える環境かどうかを確認する:たとえばペット不可の物件に住んでいる方や家族が反対している方はペットを飼えないため、十分な確認が必要です。
- 性別だけで判断しない:たまにあるケースですが、「男性には渡せない」といったような性別だけで判断するのは厳禁です。
特に里親希望の方から「男だからという理由で断られた」「一人暮らしだからダメと言われた」という報告がみられます。
不安な気持ちも理解できなくはありませんが、それはただのあなたの感情であり、犬や猫の感情ではありません。性別だけで判断するような団体は特にイメージが悪く、今後の活動も難しくなってくるでしょう。
どうしても不安な場合、トライアル期間を設ける、週1回の報告を義務付けるなど、別の手段で対策をとりましょう。
まとめ
保護猫・保護犬の里親探しは「命をつなぐ大切な役割」
保護猫や保護犬の里親を探すという行動は、単なる「譲る・引き取ってもらう」という行為ではなく、一つの命を次の幸せな暮らしへとつなぐ「架け橋」となる重要な役割です。
無責任な譲渡は、また新たな不幸を生んでしまう可能性もあるため、慎重な情報発信と適切な相手選びが求められます。
この記事でご紹介したように、動物保護団体の活用や、信頼性の高い里親募集サイト、SNSの発信など、現代では多様な方法で里親を探すことが可能です。譲渡条件を明確にし、面談やトライアル、契約書などを通して相手の責任感や環境をしっかり確認することが、保護動物の幸せを守る第一歩になります。
「保護して終わり」ではなく、「幸せな未来に繋ぐこと」こそが、真の保護活動の目的です。大切な命のバトンを託せる素敵な里親さんと出会えるよう、焦らず丁寧に行動していきましょう。


