人材採用の場面では、求人票の内容が応募者数や応募者の質を大きく左右します。最近では、「ChatGPT」などのAIツールを活用して求人票を自動生成する企業も増えてきました。便利な一方で、注意しなければならないポイントも存在します。
ここでは、AIを使って求人票を作成するメリットと注意点を詳しく解説します。
求職者は求人票のどこを見ている?
求職者が求人票を見るとき、最も重視するのは給与や待遇です。月給や時給の金額、昇給や賞与の有無、交通費や各種手当などが明確に記載されているかどうかを細かく確認します。
次に注目されるのが勤務時間や休日で、始業・終業時刻、残業の有無、休日の取り方など、ワークライフバランスに直結する部分は応募の判断材料となります。年間休日120日以上であればメリットとなることが多いでしょう。
仕事内容についても、自分の経験やスキルに合っているか、また具体的にどのような業務を任されるのかを知りたいと考えるため、曖昧な表現よりも具体的な記載が求められます。勤務地や通勤条件も重要で、通いやすさや勤務場所の環境が応募意欲に大きく影響します。さらに、雇用形態の安定性や福利厚生の充実度も見逃せないポイントです。加えて、会社の規模や事業内容、職場の雰囲気など、長く働ける環境かどうかを判断するための情報にも目を通します。
AIで求人票を作成するメリット
前項を踏まえたうえで、AIで求人票を作成するメリットについて解説します。
- 自社で作成まで完結できる
求人票の作成を事業者に依頼すると、それなりの費用がかかります。AIを活用することでそこまで苦労せずとも求人票の作成が可能です。 - 作成スピードの向上
従来は人事担当者が時間をかけて文章を考えていましたが、AIを使えば数分でベースとなる求人票を作成できます。複数の職種を同時に採用したい場合にも効率的です。 - 文章の整った表現が可能
AIは自然な日本語表現を得意としているため、読みやすく整った求人票を簡単に作成できます。応募者にとって分かりやすく、企業の信頼感向上につながります。 - 候補者に響きやすい文章提案
AIは過去の求人データや応募者の傾向を学習しているため、求職者の目に留まりやすいキャッチコピーや表現を提案できます。 - バリエーションの豊富さ
同じ募集内容でも複数パターンの求人票を自動生成できるため、媒体ごとに最適な文章を用意しやすくなります。 - 誤字脱字や表記ゆれの防止
人が書くと見落としやすい細かな誤字脱字や表記ゆれも、AIを利用することで一定程度防止できます。
AIで求人票を作成する際の注意点
- 法令違反のリスク
求人票には労働基準法や男女雇用機会均等法など、遵守すべき法律があります。例えば「30歳以下限定」や「男性限定」などの表現は法令違反となる可能性があります。AIが自動生成した文章をそのまま使うとトラブルにつながる恐れがあります。 - 実際の業務内容と乖離する可能性
AIは抽象的な表現を使う傾向があるため、実際の仕事内容や社内の特徴が十分に反映されない場合があります。何をしている会社なのかが不明瞭な求人も多々見られます。修正や追記で企業の個性を出すことが大切です。 - 応募者とのミスマッチ
魅力的に見える文章ができても、実際の条件と異なれば入社後の不満や早期離職につながります。必ず事実に基づいた記載を徹底する必要があります。 - 機械的で冷たい印象になることも
AIの文章は整っていますが、場合によっては無機質に感じられることがあります。求職者が「この会社で働きたい」と思えるように、温かみのある一言を加える工夫が有効です。 - 最終チェックは人間が行う必要
AIはあくまでも補助ツールです。誤解を招く表現や法律上問題のある内容が含まれていないか、人事担当者や専門家が必ず確認することが求められます。
求人票の作成はライターに任せるのもおすすめ
昨今、AIで書かれた求人票が多くみられますが、内容が抽象的で広告にしか見えないようなものもあります。そして、その中にはWEB事業者が代わりに作成したとみられるものがあります。
そして、WEB事業者の中には、AIツールで作成し、高額な報酬を請求をしているケースもあるようです。依頼したのにAIツールで作成されるのであれば、高いお金を支払ってまでお願いする意味が薄れるといえます。
そのため、求人サイト上の求人票は、ライターに任せるとおすすめです。
ライターに任せることで、ヒアリングをし、手作業で求人票を作成してくれます。
なお、ライターもほとんどがAIを取り入れているため、求人票作成を依頼する場合、極力AIを使用しないよう伝えておくとよいでしょう。
まとめ
AIを活用すれば、求人票を短時間で効率的に作成でき、文章の質や訴求力も高めやすくなります。しかし、法令遵守や仕事内容との整合性、企業の個性表現などは人間のチェックが欠かせません。
AIを「自動化ツール」ではなく「補助ツール」として位置づけ、最終的な仕上げを人間が行うことで、応募者にとっても企業にとっても良い求人票が完成します。
